患者さんと話していて、すごく頑張っているなと思って
「よく頑張れますね」と私が言うと、謙遜もあるかもしれませんが「まだまだです」「そんなことはありません」という答えが返ってくることも多いものです
でも自分で「自分はよく頑張っている」「自分はよくやっている」と思うことは、すごく大切なことです
自分に厳しい人は、現状に満足してしまうと、それ以上には努力できなくなってしまうということを恐れる場合もあります
しかし、現状に満足して安心してしまうという意味ではなく、ここまでよく努力してきたという事実はしっかり認める必要があると思うのです
人には、自分を認められる基準が様々あり
数字で言うと「5」ぐらいの努力では、まだまだ足りないと思う人もいれば、十分努力していると思う人もいます
「5」では努力が足りないと思う人は、「6」努力しても、まだ足りないと思うかもしれない
「10」ぐらい努力したら自分を認められるかなと考えていても、実際には「10」努力できた時には、もう少しできるのではないか
「11」ぐらい努力できるのではないかと考えて自分を認めることができません
これでは終わりがありません、自分を認める前に疲れ果ててしまいます
人はみんな知らず知らずの内に、自分の中で基準を作ってしまっています
「3」で、自分はよく頑張ったと認めることができる人と、「7」で自分はよく頑張ったと認めることができる人と
どちらが正しいということではありませんが、これは自分で勝手に決めてる基準だということは忘れてはいけないと思います
もっと努力しなきゃというストレスは、自分の中の基準が作るストレスなのです
自分が作っている基準だからこそ、自分で変えてストレスを軽くすることも可能なのです
ブログに載せるのを忘れていたのですが
4月に、久しぶりに自分の見たい映画を見に行くことができていました
「パッセンジャー」という映画で、未来の話ですが、他の星に移住するために宇宙船の中で冬眠状態になっていた主人公が何かのトラブルで
移住先の星に到着する90年前に冬眠から覚めてしまいます
宇宙船が目的地に着く頃には、自分は年を取って死んでしまっているだろうし、宇宙船の中でこれから死ぬまで一人きりで起きていないといけない
これに耐えかねた主人公は、絶対にやってはいけないことをやってしまう
最終的には、これがこうなってなければ、こうなっていたんだしと、いろいろと想像することができて
面白い映画でした
自分の心を操縦するのは、自分なんだとは思いますが
これが本当に難しいことだと、いつも実感しています
心の操縦を、車の運転に例えれば
目的地までスムーズに到着できるように運転するのは、かなり大変なことです
目的地まで向かっている途中には、様々な雑念(欲や不安や心配事等)という風が吹いて
ハンドルが上手くきれないこともあるだろうし、路面が凍っていてスリップしてしまうこともあるかもしれません
ハンドル操作だけじゃなく、アクセルとブレーキをどちらを踏んでいいのか分からなくなることもあるだろうし
アクセルを踏み続けてばかりでガス欠になる人も多くいるし、どうしてもブレーキから足を離せない人もいます
そういう人を横から見て、「運転が下手だな」と笑う人も
実は目的地までスムーズに進んでいるつもりでも、片道2車線の道路の真ん中を走ってしまっていて
周囲に迷惑を掛けてしまっていることに気付いていなかったりする
心の操縦は、実はみんな上手くはできないものなのかもしれません
だからこそ、みんなで譲り合って、助け合って、思いやりを持って進んでいきたいものです
難しいことだから、時には心が疲れてしまうことは誰にでもあり得ることです
他人事ではないんだと思います
ゴールデンウイークは息子と一緒に、松浦鉄道に乗り、ゆっくりと平戸まで行って来ました
各駅停車で、ゆっくりと景色をながめながら行き、海もすごく綺麗でした
写真は平戸城の天守閣です、平戸城の天守閣の最上階からはベランダみたいな所で外に出て景色を楽しめるのですが
少し高所恐怖症の傾向がある私は、風も強かったし、柵もかなり低かったたため、背筋が寒くなりました
平戸城の後は、ザビエル記念教会も行ってみました、すごく雰囲気のある場所でした
平戸はいいところで、また来たいと思いました
ちなみに、5月6日は土曜日なので、午前中のみですが通常通り診療を行っています